積み重ねて、積み重ねてきたこと。
木を知らず、この道に入ると固く決意をした覚えもなく走り出し、
いつのまにか積み重ねてきた日々。
それなのに、
後ろを振り返れば、決して短くは無い轍が出来ていた。いつのまにか。
轍を見つけ、そして、その轍の中にあるものを、欲してくれる人が居る、
"それを是非に"と、そう望んでくれる人が居る。
そんな日が来るようにと、その期待さえ抱かず、
思えば只、前だけを見て、走ってきたのに。
"有難い"、言葉は又しても、それしか浮かばず、
"心を尽くす"、そして又しても、それしかできない。