無二
夏休みというものが、無く、取る習慣が無く、近年つらつらと日常のままの
日々を送るようになっている。けれど、そうは言っても、
近しい人(チームのメンバー)の状況が、例年とは違っていたことから
派生するかのように思えば、奇しくも夏休みのような時間を持つことになり、
平静では手に取ることのない書物を眺めてみた。
歴史に名を残している人物が、手がけたという作品写真に添えられていた言葉に
目を奪われる。
"景色"
知っていたのに、忘れていた言葉。
そういう表現が、この国の言葉の中には、あった。
ひとつとして同じものなどあろうはずの無い、自然が生んだ、造形美。
つかのまの夏休み、良いことをひとつ、思い出した。